■ VECによるFCC試験受験記 ■  2008.06.17更新
  《 One Day Extra合格 》

 仙台市で2008年からみちのくチームによる試験が開催されるようになったのを知ったのが、第1回目が終了したあとの今年2月。次回は5月17日開催予定だったので早速受験申し込みをした。準備期間は2カ月半あったが、3月は仕事が忙しくほとんど勉強できず実質1カ月半くらいだった。

受験勉強
Extraまで合格するには、Element2,3,4の3科目に合格する必要がある。日本のようにいきなり1アマを受験するようなことはできず、下から順に合格していかなければならない。
すべてクエスチョンプールという問題集の中から出題されるので、まずはクエスチョンプールをARRLのサイトからダウンロードする。
Element2(Technician) 392問
Element3(General) 484問
Element4(Extra) 約700問

模擬試験のサイトがあるので勉強の成果を試すために活用する。
使用した模擬試験サイト
AA9PW FCC Exam Practice
Ham Test Online
QRZ's Practice Amateur Radio Exams
いきなり模擬試験を受けてみたら、Element2は合格、Element3は60%の正解率で不合格だった。

ダウンロードしたクエスチョンプールを両面印刷し、各エレメントごとにファイリングし、Element2から読み始めた。
問題の意味が分かれば内容は難しくはないのだが、英語読解力がなく慣れるまで苦労した。似たような構文や単語が多く出てくるのでElement2を読み終わるころには慣れてくる。
Element2は回答文もすべて読んでいたので予想外に時間がかかってしまい、Element3からは正解のみを読むことでペースアップ。約1カ月でElement3まで終了。あとは、模擬試験をやって間違った問題にマークし何度も読み返して覚えた。
Element4は試験まで時間がなかったのでゴールデンウィークの休み3日間を利用して集中読破した。
無線工学の問題については、Element3はオームの法則を覚えておけばOK。Element4についてはいくつかの公式を覚え、理解しないと丸暗記では辛いので公式についてはまとめておいた。公式のまとめ(PDFです)

試験前1週間は、毎日3エレメントの模擬試験を行う。Element2,3は約15分、Element4は約25分の回答時間なので間違った問題の復習を含めて、1時間半の勉強時間。
9割以上正解できるようになれば問題ないのだが、Element4だけは正解数に波があり、ぎりぎり合格ラインのこともあった。

仕事で一日中パソコン画面を見ているので目の疲労があり、試験日前日はElement4の模擬試験だけをやって目を休めた。

試験日
受験地は仙台市。
受付が13時からで、受付時パスポートを提示し本人確認し受験料の$14を支払う。会場は16時30分までとのことなので実質3時間で3科目ということになる。

ほかの受験者が1人でElement4だけの受験だった。解答用紙には、FRN(事前に取得しておく)とUSアドレスを記入するためVEから渡されたメモ用紙に書いて机に上げておく。無線工学の計算問題で電卓を使用する場合は事前にチェックされる。Element4ではルート計算があるので関数電卓を使用した。

二人揃ったところでVEの紹介と解答用紙記入の注意を受けていよいよ開始。

問題、解答用紙、スクラッチペーパーが渡され、自分のペースで解答できる。時間制限は無いが、次のエレメントを考えると時間配分も大事。
問題は35問で解答用紙にはABCDと書いてあり、正答の文字を●で塗りつぶす。大体20分くらいでエレメント2は終了。採点結果を待つ。すぐに合格と告げられ、1科目通過。

トイレ休憩後、すぐにエレメント3の試験開始。問題数は同じ35問で今度は30分くらいで終了。模擬試験ではもっと早く解けていたが、全部回答したあともう一度確認をしているので意外と時間がかかった。

エレメント3も合格し、2科目通過。この時点でGeneralのライセンスは確保。不合格になっても時間内に何度でも受験できるのですぐにエレメント4の試験を始める。
ちょっと自信が無い回答は○だけして塗りつぶさないでとりあえず50問回答する。自信のなかった回答が5問だったので手ごたえはあった。見直しのときに自信の無い回答をつぶして終了。50分くらいかかった。

上記公式のまとめにある計算式を使って解答する問題がもれなく出題され、非常に役に立った。
採点結果をどきどきして待つこと5分。合格と告げられ、One Day Extra合格となった。全部で120問を解くと目の疲れがピークとなり、集中力も落ちてくるため、再受験となれば厳しかったと思う。

不合格になると正解した問題数を教えてもらえるが、合格したときは教えてもらえない。別に満点でもぎりぎりでも合格に違いは無いのでどうでも良いが。

VEからCSCEを渡されすべてが終了。免許申請をしてもらえるのだからVE制度には感謝とアメリカの制度の合理的なところに感心。
全部で2時間くらいで終了。飛び入りでの受験が可能とのことで予定の16時30分まで待って、会場の後片付け後、VEの皆さんと懇親会に行った。

ライセンス発給
試験から10日後にULSにコールが載り無事ライセンスが発給された。住所地のコールではグループBの2×2が割り当てられた。
Vanityコールを探したら2×1があったのですぐに申請した。申請料金は$11.70でクレジットカードで支払い。
20日で申請したコールが発給された。